アーモロート店長は準備がいい
Presenter：のの
Summary：エメ光/小説
（注意書きと前提説明）
この作品「アーモロート店長は準備がいい」は、みゆきさんが2023.1.15発行された現パロエメ光「The fisrt rays of The new rising sun」の２次創作となります。（厳密には３次創作？）
光の名前はその本の設定にあった「レイ」とします。容姿も漫画にあったレイさんの容姿に準拠して書いております。
エメトセルク先生とセクシーな美女レイさんのお話が大好きなのでファン創作いたしました！
「アーモロート店長は準備がいい」
腐れ縁の友人ヒュトロダエウスが店長をするバー｢アーモロート｣はエメトセルクのお気に入りの場所の１つだ。
落ち着いた内装、ほの暗い店内、控えめでしっとりとしたＢＧＭが流れる店内で、洒落たグラスで提供される酒は喉を潤し、身体と心をほどよく酩酊させる。
バーと言ったら酒と簡単なおつまみの提供が基本だが、ヒュトロダエウスは料理の腕もなかなかのものなので、出される軽食もかなり美味い。
日々教職という窮屈な職業に身を置き、疲れた体と心を癒す大事な場所だ。
さらにこのバーはカウンター席やテーブル席以外にも、常連客に向けた特別な部屋がある。｢奥｣と言われる個室である。ソファやテーブルがあり、他の客と顔を合わせずにゆったりと酒を楽しむことができる。
ソファがかなり大きく大人が横になることもできるため、ここで逢い引きを楽しむ女優や俳優も多いらしい。
そんな｢奥｣を今日はわざわざ予約した。
なぜかというならば、つきあっている女が誕生日で、この店の奥でお祝いがしたいとねだられたためだ。女という生き物は記念日や誕生日を特別に捉える者が多い。
つきあっている女レイは、気性がさばさばとしたさっぱりとした女であるが、やはりこうした記念日を大事に捉えるところはその他大勢と同じらしい。
正直私の脳内では、祝いよりも、レイの身体を味わうことで頭がいっぱいなのだが、たまにこうして機嫌をとってやると、その後の夜がより盛り上がるために、今回はつきあうことにした。なおこの祝いには途中から共通の友人であるヒュトロダエウスも参加する予定である。
店の前でレイと合流する。普段は短いズボンに長いソックスを好んで着る彼女だが珍しくスカート姿だ。膝丈のＡラインスカートに胸元が少し空いたノースリーブのブラウス、ヒールのついた洒落た靴を着用している。
｢そういう姿も似合うぞ。｣
女の服装や髪型、容姿を褒めることは男のたしなみだ。普段と違う姿で少し緊張した表情のレイは私の言葉に嬉しそうに笑った。
｢よかった。少しだけ持っているスカートなんだ。お祝いだから着てみた。｣
腕を組んで店に入ると店内に入ろうとすると早期クローズの案内が貼られている。店内に入るとまだ数名の客がグラスを傾けており、小声で楽しそうに談笑していた。
奥に案内され、扉を開くと、いつも店で提供される軽食のサラダやサンドイッチの他にメニューに無いローストビーフや小さめのホールケーキが置いてある。
レイの誕生日を祝うために、奥の個室予約と酒に合いそうな軽食を準備しておいてくれとは頼んでおいたが、明らかに軽食の域を越えている。
｢わぁっ 美味しそう！｣
自分の祝いのために準備されたご馳走に瞳を輝かせるレイは笑顔をヒュトロダエウスに向けた。
｢すごいね！どれもすっごく美味しそう。準備大変だったんじゃない？｣
｢これでも調理師免許も持っているからね、キミのために久しぶりに張り切って調理したよ。｣
｢ヒュトロダエウス、この食事、いいのか？｣
レイとの会話を終えたヒュトロダエウスを捕まえて、小声で聞くと、ヒュトロダエスはにこっと笑いながら答えた。
｢大事な友人の誕生日で、親友の彼女の誕生日でもあるんだよ。ワタシからのささやかなお祝い。遠慮せず食べてね。新しいお酒欲しいときは、そこのｉＰａｄで注文を送信してね。あと３０分くらいでクローズさせてくるから、それまで二人で食事を楽しんでて。｣
｢はーまあいい。適当にやっているから、店を閉めたら合流しろ。｣
｢そうそう、２人がここで仲良くするのはかまわないけど、まだ他のお客さんがいるから、エッチなことはワタシが合流してからにしてね！｣
以前ここでレイとじゃれあっていたら盛り上がりすぎてソファと絨毯を酒びたしにしたことがある。それ以来ここのソファは拭き取りやすい人工レザータイプに変更され、絨毯は撤去された。もちろんその費用は原因を作った私が出した。
盛り上がる我々を見たヒュトロダエウスはそれ以来我々がまぐわう姿を見たがる。曰く目の保養らしい。
レイの性癖は普通だが、誰かに見られながらすると明らかに感度が上がるため、時々こうやってわざとこの店でしている。とはいえさすがにここで最後までしたことはない。指や舌で可愛がる程度だ。
ヒュトロダエウスの言葉にレイが顔を赤くして、膝をすりあわせている。おおかたここでのことを思い出して感じているのだろう。これは楽しくなりそうだと私は笑った。
テーブルに置いてあった冷えたシャンパンで乾杯する。冷たく炭酸の効いたシャンパンは爽やかな飲み口で７月の暑さで疲れた体によく染みた。誕生日の歌でも歌うかとからかうと、そんなガラじゃないでしょ！とレイは笑っている。
｢そら、これも祝いだ。｣
誕生日ということで縦長の箱をレイに手渡し、箱から取り出し首にかけてやる。白金の鎖の先に小さな月長石の飾りがついた繊細なネックレスだ。レイのブラウスの胸元で月長石がわずかに揺れた。普段使いできるようにシンプルなものにしてある。
｢わぁっ綺麗っ・・・｣
｢職場でも使えるようなものにしておいた。まあ、たいしたものじゃないから普段からつければいい｣
｢うん、毎日つけるよ。｣
輝くような笑顔で答えるレイの髪をなでて、耳にかけてやる。こんなもので女の心をつなぎとめようなどとは考えていない。実際今まで抱いてきた女達にこんなものを渡したことはない。
ただ、この女の、レイの喜ぶ顔が見たいなどと思ってしまったのだから、私も大概この女にいかれているらしい。
誕生日らしい行事を終えると待ち時間を持て余すため、とりあえずテーブルに乗った食事に手をつけることとした。思い思いに食事をすすめていると、ローストビーフを食べたレイが美味しい美味しいと感激している。わさびと藻塩をかけたローストビーフはヒュトロダエウス渾身の一品の１つだ。裏メニューというやつか、普段は作らないが、何か特別な祝い事があるときに作っていたのを食べたことがある。
まわりにパプリカや玉ねぎ、サツマイモを付け合わせに置き、サイコロ状に切った肉と周りの野菜を食べるとまた風味が上がる。
｢ねぇねぇ、これ食べてみてよ。すっごく美味しいよ！｣
｢んっ｣
口を開けて待っているとレイがえ？食べさせるの？と苦笑しながらも小皿に料理を乗せ、フォークでローストビーフを運んでくれる。
食べさせるために近付いた彼女の身体を抱き上げそのまま膝の上に乗せてやる。Ａラインのスカートがふわりと広がった。
まことに都合のいいことにレイはストッキングは履いておらず、ガーターベルトで薄い靴下を留めているようだった。
彼女を跨がらせるとショーツのクロッチ部分が私のズボンの前立て部分に当たる。
レイが手に持つ皿を取り上げると私はニヤリと笑った。
｢ほら、私が食べさせてやる。今日の主役はおまえだからな。｣
顔を赤くしならがもうなずいたレイはこれが食べたい、あれが食べたいと小さな声でつぶやくので、要望通りに取り分けて食べさせてやる。
その間も熱を持った部分がレイのショーツを押し上げ続けているのだが、そのことには触れずにひたすら食べさせてやった。
彼女のショーツは彼女から染み出たものでしとどに濡れそぼっており、時々ぬちゃっとイヤラシい音をたてているがあくまで素知らぬふりを通す。
その状態がしばらく続くと根負けしたようにレイは私の膝の上で腰を揺らした。
｢まだ、お客さん他にいるからっ・・今はダメ・・・っ｣
この個室は完全に扉を閉めれるタイプだが、さっき見た客達が残っているのが気になるらしい。他の客がいようがいまいが、正直どうでもいい。
｢そんなに押しつけたらはいっちゃうよぉ・・・｣
｢ほーお、おまえの身体は期待で待ちわびているようだがいいのか？｣
ニヤニヤと笑いながら問いかけると顔を赤くしたレイは息を吐いた。
皿をテーブルに置き、向かい合わせに体勢を直すと、右手を彼女の腰にあてて支えてやる。
かすかに震えながらも瞳で訴えかけてくるレイに、私は左手の指をショーツに当ててそのままずらしてやる。洪水のように濡れそぼっている中に指を２本入れてやった。
ぐしゅっとした水温とともに入りこんだ蜜口は指を歓迎し、吸い付くように歓迎してくる。
｢ほら、うまそうにたべているぞ｣
中で指を曲げたり、特に感じる部分をなでてやると、レイはますます感じ入り身体をくねらせた。
｢んッ・・・っ｣
そのまま中をいじってやっているうちに私自身も押さえられない昂ぶりを感じた。指を引き抜き、前たてをあけると下着の中から上向きにそりかえった屹立が飛び出る。どうやら私も我慢がきかないようだ、と自嘲しながら手早く避妊具を身につけた。
そのままずらしたショーツの先、蜜口にペニスの先端をあてがうが、敢えて中には入れない。ペニスを求める蜜口から分泌した液体と、女の中に入りたいペニスかぶつかりあう水音が部屋に響きわたってなんともイヤラシい音を奏でている。
｢ほらっそんなに腰を押しつけてくると、入ってしまうぞ・・？｣
レイは首を横振りながらも、腰を揺らめかせることは止まらない。
｢こんなところで・・・入っちゃったら・・・ダメ、ダメなの｣
レイが押しつけてくることによって、ペニスの先端が膣内にわずかに入り込んだり、出て行ったりする。奥まで入っていないが、先端は敏感な部分であるため、快を感じ息があがっていく。
｢入ってしまうが・・・いいのか？｣
ヒュトロダエウスにあとでどれほど苦情を言われても、ソファ代を請求されてもかまわない。このまま入れてしまおうかと彼女の腰をつかもうとしたとき、バンッと扉が開きヒュトロダエウスが入ってきた。
｢レイ、エメトセルク。おまたせっ！・・・・｣
あまりの驚きに２人ともびっくりして一時停止する。部屋を出て行ってからまだ１５分くらいしか経っていないはずだが、どうやら急いでクローズ処理を済ませてきたらしい。
盛り上がりまくっている場面を見たヒュトロダエウスは目を爛々させて我々を見つめる。
奇妙な沈黙が降りる中、驚きからの反射で精液が放出され避妊具のゴムの中にたまっていく。いつもは彼女の中に出さずともどうにかうまく身体をなだめることができるのだが、今回は不意打ちのような衝撃で出してしまったためなんとも言えない気分になる。
ヒュトロダエウスは空調を外気を取り入れるように操作し、戸棚に隠されていた保温庫から暖かい蒸しタオル２つと紙袋を机に乗せた。
｢来るの早すぎたね。とりあえずワタシは外で２０分くらい掃除でもしてくるから、その間に２人は身なり整えておいてね。その後ちゃんとお祝いもするよ！いいね？｣
そのまま本当に出て行っていってしまったヒュトロダエウスにため息をついていると、中途半端になってしまった昂りを心配したレイが、ペニスを口にくわえ込んで残った残滓を吸い上げてくれた。抜群のスタイルや相性のいい身体ももちろんだが、レイの得がたい資質のひとつは男の尊厳を傷つけない、こうしたさりげない気遣いにあるのかもしれない。
心と身体をどうにか持ち直した私は、ヒュトロダエウスの置いていった暖かいタオルで２人の身体をふき、もう１枚のほうで体液等で汚れたレザーソファをふいておいた。
紙袋を開けると、男物の下着と女性用の下着が１セットずつとビニール袋が２つ入っている。それなりのメーカーのもので着用しても違和感が無い。
下着も取り替え、服をもとに戻すころにヒュトロダエウスがレモン水を盆に乗せて戻ってくる。
｢ありがたいけど準備よすぎだよ。｣
レイはヒュトロダエスの行動に苦笑している。
まるでここで情事が行われることを想定したかのような準備の良さだった。
｢あははっだって、レイの誕生日でしょ？ 絶対ここで盛り上がっちゃうだろうから、酒浸し事件の後ソファ新調するときに、準備しておいたんだ。まあ他にも盛り上がっちゃう人が時々いるからね・・・ここ連れ込み宿じゃないんだけど・・・｣
｢それは・・・すまない。｣
いつもここでいろいろやっている自覚があるだけに、エメトセルクは神妙に謝った。
｢キミ達はいいの！ワタシが見たいからね！いやぁ、さっきもいいもの見せてもらいました。さあ、気持ち切り替えて、このあとはお祝いだよ！｣
その後は３人は健全にレイの誕生日を祝い楽しい時間を過ごした。２時間後解散となり、自由となったエメトセルクとレイはそそくさとホテル街のほうへ消えていったという。
おしまい
みゆき先生、いつも素敵なエメアゼ、エメ光、カッコいいハーデスやエメトセルク先生など描いて公開してくださりありがとうございます。この1年がみゆきさんとって、素敵な一年なりますように
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