嫉妬かもしれない

Presenter:tanutan
Summary:エメアゼ/小説

Presenter:tanutan
Summary:エメアゼ/小説
くちゅり
くぷり
「んっ・・・。っはぁ。」
とろとろに溶けて蜜を出し続ける蜜壺の周りを指で撫でつける。
蜜壺に近づく度にビクッと体を小さく跳ねる彼女の頬は赤く火照っていた。
気まぐれのように花芽を指で弾けばつやっぽい声が漏れる。
既に出来上がっている己のモノの先を彼女の蜜壺に後ろ側からつけると、より強く体が震えた。
「あっっ!!」
あてられたモノは彼女の中に入らず、蜜壺からあふれる蜜が潤滑油になり何度も上下に擦ったりしていた。その度に彼女は敏感に反応する。
「っ・・・はぁ、はーです・・・こん、な場所で・・・す、ると・・・あっ!」
意地悪そうにハーデスはにやりとほくそ笑み、前が全開している黒いローブの中に手を入れ、彼女の胸を掴み頂きをつまむように揉んだ。
「ここで何か問題でもあるのか?」
「き、きこえちゃう・・・!」
「ならば声を出さないようにするべきでは?」
「む、むりっ。そ、それにここ、は、わたしのぉ・・・っっん。」
「わたしの何だ?」
「し、執務室の・・・とびらぁ。はぁんっ!」
「まだお前の中に入っていないというのに・・・とても敏感だな。」
低い声で耳元で囁くと、再び蜜壺に己を這わせより一層感じさせた。
「やぁ、そんなにすると入っちゃうよぉ・・・んっっ。」
ハーデスが動く度に彼女の蜜壺から水音が生じる。その音は耳に入り羞恥さを増すも彼女はその音に感じていた。
「このまま、お前の中に入ってもいいが、それだけではつまらんな。」
「そんなこと、言わずに・・・ね?」
「決定権は私にあるのだがな。」
不敵な笑みを作りつつも、どうしてこの状況になったかを振り返る。
そう、ことの発端は今日の昼前ぐらいにエメトセルクが彼女を見かけてからだった。
「アゼム様!お久しぶりです!!」
アーモロートの大きな通りで突然呼び止められ振り向くと、そこには少し前のお悩み相談の時にお世話になったラハブレア院に所属している男性がいた。少しの間一緒に行動したので憶えていた。
「ああ、きみはあの時の!」
「はい、そうです!!」
返答とともにアゼムの手を握り仮面の奥からきらきらと輝く目で見つめた。アゼムは手を握られてもたいして気にはせず一生懸命に話してくる男性の声に耳を傾けていた。
「憶えてくれていたなんて・・・感激です!あの時は少しでもアゼム様のお役に経ちたい一心だったので・・・。僕はお役に立てたでしょうか?」
「もちろんだよ!きみが先に村の人々を避難してくれたお陰で被害はなく問題を解決できたよ。ありがとう!」
無自覚に振る舞う笑顔に男性は気をよくして握っていた手により力を込める。
それと同時刻にアゼムと男性がいる反対の通りにエメトセルクは立っていた。立っていたというより、ヒュトロダエウスのいる造物院管理局から最近恋人となった人の執務室へと歩いて行こうとしていたところだった。
「・・・あれはなんだ?」
全く知らない男性がアゼムの手を握り、アゼムも満面の笑顔を向けていた。恋人となった自分だけではなく、別の男性に。エメトセルクは怒りではなく腹のそこからふつふつと沸き上がる「何か」を感じた。
(なんだこの感情は。別にアゼムが誰と手を握ろうと、笑顔を向けとようと構わないではないか。・・・気に食わないとでもいうのか?他の異性に手を握られるのが?それとも、あの笑顔を私以外、誰彼構わず向けるのが気に食わないというのか。)
赤い仮面の下、未だ手を握られているアゼムをじっと見つめては踵を返しあるき出した。
(まったく・・・コイツはとんだ人たらしだ。さっきの男はアゼムの無意識の笑顔にあてられて勘違いの恋煩いをしているに違いない。)
ーコンコン
未だアゼムの中に入らず焦らしていると、執務室の扉がノックされた。じっと扉を・・扉の向こう側にいる者を見つめ魂の色を見る。
(ああ予想通りだな。さっきの男が来たか。)
「アゼム、客がきたぞ。」
「き、来たっていったってぇ・・・はぁぁっ!」
「だったら、出て断るのが筋じゃないのか。ここはお前の執務室だ。」
「こ・・・んな状況なの、にっ。」
「まだお前の中に入ってもいないのだから問題ないだろう?私は見えない位置に移動する。少しだけ扉を開けて断ればいいだけの話だ。」
「でも、ローブが・・・」
ーパチンッー
エメトセルクが指を鳴らすと、全面を開け放たれていたローブが瞬時に閉じられた。ローブの後ろはずっとエメトセルクによりたくし上げられてエメトセルクのモノがアゼムの蜜壺に入らず、焦らしていたままだった。
「これなら問題ないだろう?」
アゼムに意地悪く笑みを向け来訪者の対応をするよう促した。
「帰ってもらうまでは・・・何もしないでね。」
「善処しよう。」
ガチャーー
顔が少しだけ覗けるくらいの扉を開けたアゼムは来訪者と対面した。
「あ、アゼム様!」
「きみはさっきの。」
「はい!アゼム様が執務室へ帰って行かれたあとに、どうしても届けたい物があって急いで来ましたっ!」
「あぁ・・・えっと、今じゃないと駄目かな?ちょっと今立て込んでいて・・・。」
「あああ!忙しい時にお邪魔してしまい申し訳ありません!!お時間は取らせないのでっ!!」
そういうと男は斜めにかけていた大きめな鞄を漁りだし、目当てのものを探し始めた。その時間にエメトセルクはもやもやとなり、ついアゼムの蜜壺に再度ピッタリとくっつき自身を当てつけてぐりぐりと押し付けた。
「っっあ!だ、めっ!」
扉にしがみつき、後半の言葉は小さく抑えるようにアゼムは努力するも、急に与えられた快感に足が震えた。
「どうかされましたか、アゼム様?」
「ああううん、な、なんでもないよ?それよりっ、渡したい物ってなにか、なっ?」
「そうでした!もうちょっと待ってください!確かここに・・いれていたんです!」
「そ、そう、すぐ出てくると、いい、ね。」
苦笑いをしつつ、後ろから与えられる快感に耐えていた。エメトセルクはその姿のアゼムに気を良くして、既にたっぷりと蜜が溢れ出ている蜜壺の奥にゆっくりと律動をしながら押し込めていった。
「っっ!!こ、こんなと、ころでっ!あっ!!」
思いもよらず声がでてしまい、手に力が入り扉が少しミシッと音を立てた。それと同時に男は鞄からようやく探していたものが出てきて、同じタイミングで声を発した。
「あ、あった!!ありました!!」
アゼムの前に手のひらぐらいある紙の包みを差し出した。
「これ、僕が今朝焼いたクッキーなんです!とっても美味しくできたので、よかったら食べてください!」
花の描かれた可愛い包みを差し出されたアゼムはさっと受け取り「ありがとう!」と急いで言うと扉を閉めた。その扉を閉める間際に、男は「味の感想そのうちきかせてください!」と言葉を投げた。
閉じられた扉を目の前に男は口元を少しにやつかせにっこりと頬笑んでは踵を返しその場を去った。
「ちょっとっ、エメトせ!!」
ーーパチン
アゼムの言葉が最後まで言い切る前に指を鳴らし、人には見えない結界を張った。そしてそのまま、まだほんのちょっとしか入っていなかった自身を、律動を早め奥へと指しこんでいった。
「っあぁ!あああんっ!そこぉ・・・っ!」
一気に入ってるく快感にキュッと蜜壺を締めればエメトセルクもより早く動きアゼムの中を堪能しだした。
「あぅっ!!っはん!いっ・・・イきそうっ!!!」
「イクがいいっ。」
「っああああっ!!・・・っんっ♡だ、だめだよぉ・・・そんなに動かないでぇ・・・。」
アゼムはふわっと頭の中が白くなったがすぐに次の波がやってきて、声がずっと出っぱなしになった。手に力は入る際、先程受け取った包が目に止まった。
「これぇ・・・は・・・。」
「先程の男から貰った物か。」
エメトセルクがひょいとアゼムの手から包を取り、中のクッキーを見つめる。
「ふん・・・。こんな物をアゼムに渡してどうするつもりだったんだか。」
一枚クッキーを取り出し半分口の中に入れる。
「薬をどこで手に入れたか知らんが、そこそこ強めの媚薬をクッキーに入れるとはなぁ?」
「えぇ・・・びやく?」
「おおかた、お前をこの部屋で一緒にお茶をして、このクッキーを食べさせてどうにかなろうとでも考えていたのではないか。」
「そ、そんなぁ。」
手のひらに置いていたクッキーを何処かに消して、エメトセルクは再びアゼムの腰を掴み動き始めた。
「ひゃぁっ!!ああっ♡」
「誰、かれ構わず笑顔を振りまくから、こうなるんだ、っぞ。」
「そ、そんなつもりはぁぁ♡ああっ奥にっ!!そんなに動かないでっ♡」
「そんな事、言いつつ、欲しいのだろ?」
「あっ♡ひゃぅんっ♡」
エメトセルク自身もそろそろ近いのか更に律動を早め、その度に蜜壺の気持ち良い締め付けに少し声を零しながら、アゼムの中に吐き出した。
少し息を切らすも扉にしがみついているアゼムの耳元に口を寄せそっと囁いた。
「あの笑顔は私だけのものだ。気安く振りまくな。誤解する輩が増える。」
照れて頬を少しばかり赤くしているエメトセルクを見てぽかーんとするもすぐに頷き、頬にキスをして満面の笑顔で言葉を返した。
「わかったよ。私はエメトセルクの恋人だからね。ふふ♡」
おわりー!